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「シールを作りたいけれど、印刷用のデータってどう用意すればいいの?」——名刺やチラシと違い、シールには「どこで切るか」という、ほかの印刷物にはない決めごとがあります。このページでは、丸研特殊印刷にデータをお送りいただく前に押さえておきたいポイントをまとめました。出てくる専門用語は「カットライン」「塗り足し」「白版」の3つだけ。それぞれ図で説明します。

1. まず、完璧じゃなくても大丈夫です
最初にお伝えしておくと、完璧なデータでなくても大丈夫です。手書きのラフや、Canva・PowerPointで作ったイメージからでも、ご相談いただければ一緒に仕上げていきます。
「自分でデータを作って入稿したい」という方は、このまま読み進めてください。「まずは相談したい」という方は、8章へどうぞ。
2. シールならではの決めごと「カットライン」
シールは、印刷したあとに「どの形で切り抜くか」を決める必要があります。この切り抜く線のことを、カットラインと呼びます。丸、四角、キャラクターの輪郭に沿った形——さまざまな形に切れますが、そのためには「ここで切ってください」という線をデータの中に入れておく必要があります。
カットラインの3つの約束
デザインとは別のレイヤーに入れる(レイヤー名は「カットライン」、線の色はM100%の実線)
塗りなし・線だけの、閉じた1本の線にする(途切れ・二重・交差はNG)
とがった角は少し丸める
③の理由は2つあります。とがった形は切り抜くための型が作れないことがあること、そして貼ったあとに角から剥がれやすくなることです。先を少し丸くするだけで、仕上がりも持ちも良くなります。
なお、データはシール1枚分だけで大丈夫です。同じシールを複数枚並べる作業(面付け)は丸研で行います。複数の種類を1枚のシートに並べたい場合だけ、カットライン同士を3mm以上離してください。

マゼンタ(M100%)の実線がカットライン。「線が閉じていない」は気づきにくいので、両端が1つの点でつながっているか拡大して確認してください。「重なり」は複数の種類を1枚のシートに並べる場合だけの話です。
「カットラインの作り方がわからない」という場合、丸や四角などのシンプルな形であれば、丸研側で無料で作成できます。ご注文時に「カットラインは丸研で」とお伝えください。
3. カットは少しずれる前提で——塗り足しとセーフエリア
印刷とカットは別の工程なので、どの印刷会社でも、わずかな位置のずれは前提になっています。このずれを見越して、データには2つの「余裕」を持たせます。
塗り足し:背景の色や写真を、カットラインより外側に1.5mm以上はみ出させておく。→ ずれても白いフチが出にくくなります
セーフエリア:文字やロゴなど切れては困るものは、カットラインより1.5mm内側に収める。→ ずれても切れにくくなります

色の帯は「やること」の範囲です。外側の帯は切り落とされるので背景だけ伸ばし、赤みの帯には文字やロゴを置かず、切れて困るものは白い内側に収めます。右は、余裕のないデータで起きることのイメージです。※帯の幅は分かりやすく誇張しています(実際は各1.5mm)。
ワンポイント:デザインの外周に細い「枠線」があると、わずかなずれでも枠の太さが左右で違って見えて目立ちます。フチのあるデザインは、太めの枠にするか、思い切って枠なしにするのがおすすめです。
4. 文字・色・画像の基本3点
① 文字はアウトライン化する
フォントは環境によって別のものに置き換わってしまうため、文字を図形に変換(アウトライン化)してからお送りください。Illustratorなら、文字を選んで「書式」メニュー →「アウトラインを作成」(Shift+⌘+O)です。編集用のファイルは別に残しておくと、あとで直すときに安心です。
② 色はCMYKで作る
画面表示用のRGBのままだと、印刷で色味が変わります。特に鮮やかな青や緑は差が出やすい色です。
③ 画像は原寸で350dpi以上
Webから保存した画像(72dpi)は、印刷すると粗く見えます。写真は撮影した元データをお使いください。
細かい文字・細い線について
線は0.3pt以上が目安です。文字は、印刷方式によっては3pt以下の小さなものまで対応できる場合がありますので、細かい文字を使いたいときは事前にご相談ください。特に「色地に白い文字」は細く見えやすいので、少し太めのフォントを選ぶと安心です。なお、食品表示の文字には法令で決められた最小サイズがあります(6章)。
お送りいただけるデータ形式
Illustrator(.ai)またはPDFでお送りください。Photoshop・Canva・PowerPointのデータもご相談ください。
5. 透明・銀・特冷——素材で変わる注意点
シールの素材には、白い紙のほかに、透明フィルム、銀(ミラー)、クラフト紙など、さまざまな種類があります。さらに、冷凍・結露の環境向けに糊を変えた特冷シールのような選択肢もあります。素材によって、データ側で用意するものが変わることがあります。
代表的なのが「白版(しろはん)」です。透明や銀の素材にそのまま色を印刷すると、下地が透けて色が沈んでしまいます。そこで、色を乗せたい部分に先に白を印刷しておく(白版)ことで、白い紙に印刷したときに近い発色になります。

濃い色の容器に透明シールを貼った例。右は色を乗せる部分だけ先に白を印刷しているため、ロゴの青がはっきり出ます。
白版のデータは、白を敷きたい範囲を塗りつぶした、もう1枚のレイヤーとして作ります。色は黒でなくても構いません——ほかのデザインと見分けがつく色で塗り、レイヤー名を「白版」にしてください。……とはいえ、ここは少し難しいところです。「透明素材にしたい」とお伝えいただければ、白版が必要かどうかも含めて丸研側でご提案します。

レイヤーは3つに分けます。「白版」レイヤーには、白インクを乗せたい範囲を塗りつぶして描きます。色は黒でなくても、ほかのデザインと見分けがつく色ならOKです。デザインの白い部分と同じ形にするのが基本です。
6. 食品ラベルの方は、ここもチェック
食品の表示ラベルには、法律で決められた文字の大きさがあります。
原材料名などの一括表示:8pt以上
表示できる面積がおおむね150cm²以下の小さなラベル:5.5pt以上
プラマーク・紙マークなどの識別表示:高さ6mm以上
デザイン上は収まっていても、印刷して初めて「規定より小さかった」と気づくケースがあります。文字サイズの確認とあわせて、表示項目の抜け漏れは丸研の食品ラベル法令チェッカー(無料)でチェックできますので、データを作る前の目安としてお使いください。
7. 入稿前の5分チェックリスト
☐ カットラインは別レイヤーで、閉じた1本の線になっている
☐ 塗り足し1.5mm以上・セーフエリア1.5mmを確保している
☐ 文字はすべてアウトライン化した(編集用ファイルは別に保存)
☐ カラーモードはCMYKになっている
☐ 画像は原寸で350dpi以上
☐ 細い線は0.3pt以上になっている(小さな文字を使う場合は事前に相談した)
☐ 透明・銀素材の場合、白版について伝えた(または相談した)
☐ 仕上がりサイズと数量が、ご注文内容と合っている
8. データ作成に困ったら、丸研がここまでやります
ここまで読んで「やっぱり難しそう」と感じた方も、ご安心ください。データが整っていなくても、次のことは丸研側で対応できます。
カットラインの作成(シンプルな形は無料)
素材選びと白版のご提案
手書きラフ・写真・Canvaデータからのデザイン起こし
入稿後のデータチェック(印刷前に必ず確認し、気になる点はご連絡します)
まずは相談から
「うちの場合はどうすればいい?」というご相談は、シール相談窓口(AIが24時間対応)でいつでも受け付けています。登録不要・無料で、データがなくても写真や手書きラフから相談できます。
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